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2013年5月16日 (木)

5月15日(水)

「特定操縦技能審査」

5月15日 大利根飛行場では、「特定操縦技能審査」に関わる「技能審査員」の実地試験が
行われました。
被験者は、山本と佐々木が飛行機の技能審査員の審査を受験し、合格しました。

実地試験でしたので、写真を撮るわけにも行かず、写真の無い記事で、少々長いですが、お読み下さい。

日本の航空機の操縦士として、始めてのバイアニュアルであり、民間でのチェックでできる所が画期的と言えます。

むしろ、今までバイアニュアル制度(アメリカ、ドイツ、フランス、オーストラリア等のバイアニュアルとはちょっと異なりますが)が無かった事がむしろ世界的に見て変でした。

今後、日本飛行連盟と日本モーターグライダークラブは相互に協力しながら、この制度を積極的に取り入れ、より安全なパイロットができるようにして行きたいと思います。

昨日受験した山本から以下の記事が寄せられましたので、参考にして下さい。

私は、「操縦教員」の資格を持っていますので「特定操縦技能審査員(滑空機)」を
取得しております。が、今回の受験をして思った率直な感想は、「やって良かった!」でした。
私は、(社)日本飛行連盟の理事としてこの制度立ち上げの時期より航空局との会議で比較的この
制度について知りうる立場におりました。
制度がスタートし既に「審査員」の資格を持ちながら今回の受験をしたわけですが、正直、今回の
受験をしていなければ少し違った「審査」を行っていたかもしれないと感じてしまうほど有意義な
試験であったと思います。

平成24年4月1日に「特定操縦技能審査」が正式にスタート致しました。

「特定操縦技能審査」とは、日本国の発行する「操縦士(技能証明)」を所持する者は、
「機長」として飛行を行う場合には、飛行を行おうとする日以前、2年間以内に「特定操縦技能審査」
を受験し、「合格」している事を求める法律です。
現在、日本にいる全ての操縦士は、自動的に平成26年3月31日までの間「機長」として飛行する
事が出来ますが、平成26年4月1日以降に「機長」として飛行を行う場合にはこの「特定操縦技能審査」
を受験し「合格」する必要があります。
(注:概略を説明しています。平成26年3月31日までに限定変更、上級資格或は、外国ライセンスの書き換え等
により発行された場合などは期間変わる事があります。)

そして何より、この「特定操縦技能審査」は、民間の「審査員」によって行われる事になります。

アメリカなどでライセンスを取られた方は、「バイ アニュアル」などの制度がある事をご存じだと思いますが、
つまり諸外国と同じように「審査」は必要だが、審査は「民間」が行うと言うことが日本での航空行政に取って
一番大きな事柄と言えます。

日本では、特に自家用の操縦士免許は、一部の「指定養成制度」を除けばすべてCABが管理しています。
「バイ アニュアル制度」を設けている国では、民間の試験員が存在し免許の発行を民間が行っております。
今回は、国の試験官が審査して国が発行した「免許」(正しくは技能証明)を民間が審査して「合格」でなければ、機長としての飛行ができない」という制度となったのです。

そして「審査員」の資格とは、今までのCABライセンスのラインナップが「〜をして良いですよ」という物から人を見極める」という「資格」にグレードアップした点にあります。
一言で言えばそう言う事ですが、これに似た「操縦教員」は人に教えるのが本筋ですから「間違いを犯さない様に指導し、コメントし、示唆し、指導する」事をモットーとします。
「審査員」は、基本的に「見る人」であり「助言」や「指導」をしない人です。

「やる人」と「見る人」の違いは極めて大きな違いと言えます。

「教官」は、常に「やれて」・・・間違いを犯しそうなら助言し理解させる事によって・・或は、自らが操縦し「展示」する事が出来ます。
「審査員」は、「見る事が仕事」であり、「手を出すこと」は、殆んど「危険行為の是正」であり「不合格」要因になります。
この差は、極めて重要であると共に正に「明暗」を分ける大きな違いとなります。

しかしながら今回の「特定操縦技能審査」は、飽くまでも「操縦」に対する興味の高揚、技能維持の重要性、そして航空に対するモチベーションの維持が極めて重要な要件であり、被審査者(つまり受験生)のプライドを傷つけたり、或は、「審査員」の権威を象徴するような物ではありません。

これは現実に「審査員」が審査を開始すると常に悩まなければならない大きな課題になると思います。

一方、これから審査を受けなければならない人達にも朗報があります。正直、もうちょっとやらなきゃ行けないんでない?
と思うほど「審査の中身」は、簡単です。「自家用レベル」を謳っていた今回の審査ですが・・・正直、かなり「簡単」な感じがします。「飛行機」「滑空機」での受験では・・・恐らく30分以内のフライトで完結できる「飛行内容」である事が分かりました。

現在、再検討中ですが・・・「口述審査」の中身も「簡便」に出来ると思いました。
「簡単」ではないですよ!「簡便に!」です。

今回の受験を機に今回の制度に対する「取り組み」と「方向性」の確立が出来たような気がします。

今後、クラブ員内に「審査員」を増やす決意が出来ました。「審査員」を希望される方には、どしどし「受験」して頂こうと思います。それと同時に「日本飛行連盟」として地方の航空機運航者(オーナー機などの運営者)等に講師の派遣と審査員の取得のアドバイス・訓練を行える準備に入りたいと思います。

えっ! 試験の結果は?・・・・そうでした・・・一応、最低ラインで「合格」を頂きました。

久しく、試験の為の勉強を自らがしていなかったので凛とするような「高揚感」を味わう事ができました。

(山本俊平)

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