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2009年9月 2日 (水)

2417のフェリー

8月

けいぶんです。

8月最後の週末に、JA2417を別海フライトパークまでフェリーバックしてきました。同行者は藤沼さんです。

ロングナビゲーションは毎度の事ながら天候に左右されます。今回も数日前から週間予報を見て、29日にフェリーバックをしようと計画を立てました。
この週末は、前線を伴った低気圧が北海道を東進してその前線が東北地方を横切る形です。29日は関東地方は良く晴れていますが、東北地方は前線の影響で降雨があり、北東北から北海道は良く晴れていますが強風の予報です。
東北地方の降雨は午後には収まるので出発を遅らせたいところですが、そうすると別海フライトパークに日没までに着けません。

8月29日にエンジンが換装されたJA2417が別海へフェリーされて行きました。

詳細な報告が入りましたので、掲載します。
北海道までのフェリーなんて、夢のまた夢と考えている方、その夢は割に近くにありますよ。要は経験と知識、勉強です。!!!

長文ですが、暇な時にお読みください。

計画では大利根を9時15分に離陸して花巻空港で給油と昼食、その後は青森上空〜室蘭上空〜帯広上空を経て別海フライトパークの予定です。
出発直前に再度、各地のMETARやレーダーエコーを確認します。どうやら、仙台付近は激しい降雨らしいので大利根〜那須〜山形〜花巻にコースを変更!
大利根を9時30分頃に離陸。筑波山付近は良く晴れていて気持ち良いですね。
那須を過ぎるあたりから前方に怪しげな雲を確認!安達太良山付近でSCT040の下層雲とBKN080の中層雲に挟まれて飛行〜(泣)しかし、視程が良いのが救いです・・・

福島スカイパークを視認して更に北上を続けると仙台方面は真っ黒です。山形方面の下層の雲が白く輝いているのは日照があるからで、ほっとしますが、上山温泉付近で降雨に遭遇。これは予想していたし視程も良いので、そのまま前線をブッチぎります。山形空港を視認して上空を通過して花巻を目指しますが雲が多くなり降りられないと困るので鳴子温泉から東北新幹線ルートに変更!
その昔、働いていた某社の北上工場上空を通過して花巻空港に着陸。所要時間は2時間30分強でした。

花巻空港以北は、まだ天候が回復していないのでここで給油&昼飯をしながら天候の回復待ちをします。花巻空港は新ターミナルが運用開始されましたが、我々GAは旧ターミナル側のスポットをアサインされます。その為、昼飯はCAB前の道路の反対側の吉野家・・・になるハズでしたが、キャンピングカー仲間の坂本さん夫妻が出迎えてくれたのでキャンピングカーで冷麺を食べに連れて行ってくれました!(嬉)

2時間ほど、天候待ちをしたところ花巻周辺の天気は良くなりましたが、この時間に出発しても日没までには別海フライトパークまでいけません。それでもなるべく近くまで行きたいので目的地を帯広空港にしました。花巻空港気象台でエンルートの気象状況を確認すると日高山脈付近にかなりハッキリしたエコーが映っています。「なんだぁ〜これじゃ帯広まで行けないぢゃん」と呟くと気象台の妙齢な女性担当者が「あれは擬似エコーかもしれませんよ!ちょっと待ってって下さいね」と気象衛星の可視光線写真やアメダス、ライブカメラ等々のDATAを見せてくれました。その結果、飛行に影響を与える雲は無さそうなので出発を決心します。次のレグは花巻空港〜青森空港上空〜函館空港上空〜室蘭〜鵡川〜日高山脈〜帯広です。所要時間は3時間30分を予定!。

花巻空港を14時20分に離陸して、巡航高度まで上昇しようとしますが、奥羽山脈の風下は激しい沈下帯でなかなか上昇できません(泣)
そんな時は、自然のエレベータを使いましょう・・・・と、岩手山の風下のローターを使って8,500ftまで上昇。八幡平を眺めながら北上を続けます。残念ながら十和田湖は雲の下で雲の切れ間からチラっとしか見えませんでした。

八甲田山を越えたあたりから快晴になり、一昨年の合宿が懐かしい陸奥湾や津軽海峡が良く見えます。もちろん、大湊基地もよく見えましたが・・・・(爆)
函館ACAの空域に入ったところで函館APPと通信設定をしてレーダーモニターを受けます。津軽海峡は白波が立っていて風が強そうですね。
函館空港上空から室蘭を目指す為に少し進路を東に振ると強い西風の影響で対地速度が上がります。噴火湾の中ほどで函館APPから千歳DEPにコンタクトする様に指示があり、千歳DEPと通信設定。「室蘭経由で帯広に向われている様ですが、直接帯広に向われてもOKです。進路090を推奨致します」と千歳DEP・・・これは願っても無い事です。千歳&新千歳はRWY01を使用しているので8,500ftなら噴火湾からヘディング090で飛行しても問題無いと判断されたのでしょうか?

進路を090にすると指示対気速度80KT、真対気速度は95KT、そして対地速度はなんと145KTも出ています!!んん、って事はこの高度でこの対地速度を維持できれば別海フライトパークまで日没までに行けるぢゃん!。よしっ!千歳DEPから離れたら新千歳INFに通信設定をして目的地を変更しちゃおう!・・・・けど、なかなか千歳DEPは離してくれません(そりゃそうだ!こんな場所をこんな高度で飛ぶVFR機なんて!)
そうこうしているうちに、なんだか静内の高射砲陣地が目に入ってきましたのでそろそろ、帯広ダイレクトくれないかなぁ〜と思っていたタイミングで帯広へのダイレクトコースが推奨されました(進路は指示では無く推奨でした)
なかなかこちらの事を理解してくれている管制官で嬉しくなりました。

日高山脈の雲は花巻の気象台の言うとおり飛行に影響する雲は無く、千歳DEPに9,500ftに上昇する旨、連絡して9,500ftに上昇すると・・・なんと!対地速度は160KTです!これなら余裕で別海に着けますが、プランの目的地の帯広空港は目と鼻の先です。早くプラン変更したいよぉ〜(泣)

千歳ACAの空域を外れるまであと20NM位でキャンセルレーダーモニターを伝えたら、スタンバイ・・・言われました(笑)
少しまってようやく周波数を離れる事が出来、まずは別海フライトパークを呼び出しますが応答がありません。まだ100NM以上あるので通信は無理みたいです。お次は新千歳INFと通信設定をして目的地を帯広空港から別海フライトパークに変更します。当然、ルートと所要時間も伝えますが、更に別海フライトパークに電話連絡しても到着予定時刻を伝えてもらいます。そうです、使える物はなんでも使わせてもらいましょう!更に、帯広空港のPPRのキャンセルまでお願いしちゃいました>本当にお世話になりました〜新千歳INFの皆様!

プラン変更が一段落したので札幌コントロールと通信設定をして一路、別海フライトパークを目指しますが、地面が見る見るうちに後ろに去っていく風景は新鮮ですね!

釧路空港を過ぎても9,500ftで飛んでいたら札幌コントロールから、目的地の再確認をされました。まさか北方領土に行きませんから・・・なるべく対地速度を温存さたかったんだもん!。別海プライトパークまであと30NMで降下を開始・・・スポイラー全開で降りますが、G109Bならではですね!
札幌コントロールの周波数から離れたので、別海フライトサービスを呼び出してインフォメーションをもらいます。さて、別海フライトパークが初めての藤沼さんは無事に滑走路を発見できるでしょうか???
慣れれば10NM先からでもなんとなく場所がわかりますが初めてだと、とっても苦労するんですよね〜!

結果、G×Sを使って真上まで来ても牧草の中のグラスRWYは見つけられませんでした! まぁ〜なかにはショートファイナルなのに滑走路が見つからない人もいましたから・・・・>ねぇ〜タブパパ〜(笑)

別海フライトパークには函館APPと千歳DEPの素晴らしいコーディネートと追い風により日没20分前に着陸できました。オーナーの小六さんとさっそく記念撮影してミッションコンプリート。

翌日は佐藤場長の領収フライトをして頂いてから、さっそく藤沼さんと野付半島〜風連湖を遊覧フライトを楽しみ、小六さんが愛機トバゴで釧路空港まで送って下さいました。お忙しいのに釧路空港まで送って頂いて本当にありがとうございました>小六さん

無事にJA2417をフェリーバックできたので9月の連休は別海で遊べるぞぉ〜!(笑)

(文:啓文 構成:中澤)

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